愛媛の水産
カツオ一本釣り(宇和島地区)
 カツオ一本釣りは、古い歴史を持つ釣り漁法の代表的なものです。
 カツオ一本釣り漁業には、遠洋、近海、沿岸の3種類があり、遠洋と近海のカツオ一本釣りは指定漁業になっています。現在愛媛県で行われているのは沿岸カツオ一本釣りです。しかし、沿岸カツオ一本釣りでも19t型の場合、一航海が1週間に及ぶことがあり、実質的には沖合漁業に近いものもあります。10tまでの漁船は高知沖までの出漁ですが、19t型の漁船は3月から屋久島・種子島方面に出漁し、以降10月までは鹿児島沖から高知沖にかけての海域で操業します。
城辺町深浦を基地にした鹿児島県沖での一本釣りは迫力満点
春の到来を告げる初ガツオの水揚げ

カツオ一本釣りで獲れる主な魚(宇和島地区)
カツオ
 太い胴と細い尾を持ったカツオは、ウロコが背ビレから胸ビレにかけての部分以外はありません。
 暖流を好み、春から初秋にかけ黒潮にのって北上し、晩秋から冬になると南下します。このように季節によって二分されたカツオをそれぞれ「のぼりガツオ」、「くだりガツオ」と呼びます。

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