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  天然種苗・ワクチン・飼育・餌飼料・ 養殖履歴管理
天然種苗  4〜5月にかけ豊後水道海域にてモジャコと呼ばれるブリの稚魚の採捕が始まります。採 捕業者によって採捕された稚魚を選別をくり返した後、活魚船により養殖漁場まで運びま す。体重約40g体長約15cmのモジャコは一辺8mのポリ網に移し、魚体重200〜220g なる8月上旬頃まで飼育し、一辺10mの金網生け簀に移し替えられます。又、金網に移す 前、魚体重100gの頃に魚病に対するワクチンを一尾ごと全尾数に注射を施すことにより 病気になりにくい、極力投薬を抑えた安全で健康な、安心して食べて頂けるブリを作って います。
ワクチン  魚全体が40〜60gに成長した時に魚病ワクチンを注射する事により魚を病害から守り、薬品を抑えたブリを作る事を心がけています。

 現在の養殖は病気になってから治療するのではなく、病気になる前に予防することが主流となっています。ワクチンを魚に注射したり、餌に混ぜて与えることにより、魚の体内に免疫(病気を免れる仕組)ができ、魚を病気から守ることができます。病気の予防効果が持続し、残留等の心配がないことから安全な魚を作ることができます。
飼育  魚体重が1.5〜2.0kgになる5月頃に成魚用の潮通しの良い、目合い5pの金網に分 養を行います。縦横10m、深さ8mの金網に焼く4000尾のブリを入れています。これは漁 場の1年の平均水温、酸素に潮通しを考えブリにストレス等を与えず、魚病を抑え安全で 安心な魚を飼育する事を目的としています。尚、現在家族だけで養殖を行っている為、魚 の健康状態をいち早く察知でき小回りの利く素早い対応をとる事ができる飼育管理を行っ ています。  又、飼育するうえで最も重要な飼育料については、稚魚導入時により一貫して日 清丸紅飼料する事により他の飼料と比べ漁場汚染を防ぐことができると共に、単一メーカーの 飼料を使いブリを仕上げる事により肉質を均一に保ち魚体重のバラツキを抑えることができ ます。
  又、養殖履歴の視点からもトレースしやすいという利点もあります。魚体重が2.5 kgになった頃から仕上げ用の飼料として木酢酸配合のEPを与えていますが、通常約3 ヶ月で効果が現れて出荷されていますが、それを倍の約6ヶ月間給餌する事により通常よりも 尚一層の長時間の鮮度保持、身の変色を抑える事が可能になり青物独特の生臭さを抑えた ブリを養殖することができました。



餌飼料  飼料に関しては、稚魚時期から一貫してEPで育てています。EPで仕上げる事により、ほかの飼料に比べ漁場汚染を防ぐ事ができるからです。それに加え、出荷時の肉質の一定化を図る目的で一貫してEP化を行っています。沖合いの生簀は、1経営体5台の登録で管理され、毎日各個人が魚の様子を現場まで見に行くことにより、魚の様子を把握することができます。また、出荷前の約3ヶ月は全漁連指定の日清丸紅飼料の木酢酸配合のEPを与える事により身の変色を抑え、生鮮さを守ることが可能となり、独特の匂いを抑えたブリを養殖する事ができました。
 このことにより、魚ぎらいのこどもでも安心して食べることができるようになりました。
養殖履歴  毎日の飼育作業はその度、投餌量、へい死数、魚の状態、作業内容等(水温、酸素量) をパソコンに入力し、一生け簀ごとに管理しています。その結果水産用医薬品の使用基準、 使用制限を守って最終投薬日を管理するなどの飼育管理はもちろん、営漁管理までも行う事 ができるようになりました。又、魚の状態を常に管理できる様になり安心で安全なブリを 出荷できる様になりました。



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