しじみ漁のスタート
  
漁船をゆっくりと走らせながら、ジョレンを使ってシジミを漁獲する。
シジミがはいったタイミングをはかって、ジョレンを引き上げる。

翌日の朝6時半、三上さんのシジミ小屋を訪ねますと、早くも用意万端ととのえた三上さんが「船に乗りましょう」。7時ぴったりに十三漁協所属のシジミ漁師103人の漁船が、エンジン音をとどろかせていっせいにスタートしました。 
  15分ほどで漁場に到着。三上さんはジョレンと呼ぶ大きな道具を船尾から下ろして、船をゆっくりと走らせます。ジョレンは熊手のような歯に金網で作られた入れ物と棒が付いています。この熊手で海底を掻いて、シジミを金網の中に入れて漁獲するのです。
 三上さんが頃合いを見てジョレンを引き上げますと、金網の中にシジミと殻だけのシジミがはいっていました。これをいったんバケツへ空けて、さらに殻通し機へ移します。殻通し機はぐるぐると回っていて、殻だけが網目から抜けて海の中へ落ちる仕掛けになっています。また小さなシジミは大きな網目からこぼれて船上の箱の中へ。大きなシジミだけは先端から落ちて別の箱に収まります。「今日のシジミはこんまいな」と三上さん。
ジョレン。手前の熊手のような歯で海底を掻いて、シジミを漁獲する。
バケツのシジミを殻通し機に移す。
殻通し機がぐるぐると回って、シジミを大小に分類する。

 

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北の小貝は夏が旬
シジミ漁のスタート
シジミ200キロを漁獲
十三湖流のシジミ汁は塩7、味噌3
シジミは健康食品