タイトル写真提供 : 斉藤 高根氏

食べる部分は生殖巣

殻から取り分けたキタムラサキウニ
 ウニの英名は「Sea urchin(海のハリネズミ)」。トゲだらけの姿はまさにその通りだし、海底をもそもそと動く様子もよく似ています。トゲのあいだに吸盤の付いた細長い官足が密生し、これを使って海底をはいまわりエサをあさるのです。ウニは一見するとドゲばかりですが、腹側には石灰質の口があり、丈夫な歯が5枚。背には肛門があります。ナマコやヒトデとともに棘皮動物の仲間で、われわれが喜んで食べている部分は、この奇妙な生物の生殖巣であります。
 
旬のウニは生殖巣たっぷり
ウニの仲間は多く、世界中に800余種類といわれ、日本近海だけでも100種を超えるそうです。そのなかで食用にされるのが10種類余り。市場に流通しているのは、ムラサキウニ、アカウニ、バフンウニ、
キタムラサキウニは、ムラサキウニよりもやや大ぶり
キタムラサキウニ、エゾバフンウニ、シラヒゲウニなどの数種類といっていいでしょう。見た目や食べ頃はさまざま。今回取材したキタムラサキウニは、ムラサキウニに似ていますが、やや大ぶりです。北海道と東北で多く水揚げされ、夏から秋の産卵期がもっとも美味とされます。

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食べる部分は生殖巣
キタムラサキウニとエゾバフンウニ
2、3個のウニを一度にすくう
珍しい!ウニの三平汁

取材:野村祐三