両手に大きなアワビ

アワビの漁場から見た食見集落
 アワビの歯ごたえが懐かしくなり(久しく味わっていない!)、三方町食見にある民宿「長谷」(рO770・46・1735)を訪ねました。食見は若狭湾に突き出る常神半島の中ほどにあり、戸数20軒という小さな集落です。漁家は5軒。「長谷」の主人・長谷利夫さんは、三方町漁協組合員の漁師でもあり、素潜り漁を得意としています。
 まずは民宿の客室で一休み。長く続く遠浅の砂浜と若狭湾の海原が一望にできます。遠くには常神半島の先端と御神島がうっすらと浮かび、まるで一幅の絵画のよう。潮風に吹かれてのんびりしていると、長谷さんが「さっそくですが、漁に出ませんか!」。
 3分ほど歩いた船着場から船外機に乗り、5分も走るとエンジンをストップ。まるで裏庭みたいに近くにある漁場です。長谷さんの表情が、民宿のオヤジから獲物を狙う漁師に変わり、すばやく足袋、足ヒレ、ウエットスーツ、水中眼鏡、オモリを装着しました。
アワビのポイントを探る長谷さん 「貝と岩のあいだに素早くカギを入れるのがコツだね」と潜る直前の長谷さん 波一つない若狭湾で潜り漁が続いた




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種類で味も歯ごたえも異なる
両手に大きなアワビ
潜りは勘と経験がものをいう
豪快!丸のままのバター焼き