秋田県・秋田県漁協
 
→秋田県漁協ホームページへ
八森町岩館の海
 秋田へは迷わず新幹線『こまち号』で行こうと思った。東京から約4時間だが盛岡から奥羽山脈を横断して田沢湖・角館・大曲を経て秋田へと走る沿線の風景は時間を忘れさせてくれた。2月末、東京には春の陽気が漂う日もあったが秋田はまだ冬真っ盛りで一面の雪景色に見とれてしまった。秋田県漁協は平成14年10月に全国で2番目に1県1漁協、県漁連との一本化を成し遂げたが、リアス式海岸の多い太平洋側とは異なる全国で最も長い直線的な海岸線(260kmのうち100kmは砂浜)での漁業という特種性から、現在も真の意味での統合を目指す努力が進められている。唯一心強いのは“ハタハタ”に対する県民の熱い思いが合致していることで、この気持がすべてに通じるのでは…と期待できる。

3漁場で多魚種・少量の漁獲

 
佐々木健専務
山本優人次長
秋田駅からJR奥羽本線で1駅行った土崎の秋田港沿いに秋田県漁協の本所がある。岸壁沿いには荷捌き場があるが、ここには地元漁船の入港はなく「春から12月まで北海道などの県外巻網漁船がアジやサバを水揚げする」そうで、冬の間は選別機などの機具とともに使用されることはない。秋田市街地には雪が積もっている所はほとんどなかったが日本海から吹きつける風は冷たかった。事務所では佐々木健専務、窓口になってくれた山本優人次長にたくさんの話を聞くことができた。
 「秋田は北海道を除く面積では全国で1・2だが、海岸線の約100kmは砂浜で港もない。漁場は北部・男鹿半島・南部の3カ所で、沖合は対馬海流が北上しリマン海流が南下するので北・南で多種の魚が獲れるが量はまとまらない。今は表面水温が7〜8度でメバル・サクラマス・タラ・ヤリイカ・ヒラメなどが獲れている。夏の水温は28度になる」と。
 合併により北部総括・北浦総括・船川総括・中央総括・南部総括の各支所を置き組合員数は2,382名、所属漁船は3,009隻で底引き網・刺し網漁業が主体となっていて、「海岸線の地形から養殖はできないので将来も漁船漁業を主体に資源管理しながら良い形を保っていかねばならない」と語る。市場は8カ所あり入札・セリが行われているが、「平成18年を目標に4カ所に集約・合理化する予定」だ。
-1-
次へ
CONTENT
3漁場で多魚種・少量の漁獲
刺し網漁の工藤昭人さん
女性部と郷土料理
漁協のホームページのご案内