※H16.7.15取材 
三重県・鳥羽磯部漁協
 
鳥羽市小浜町の風景
 名古屋から近鉄特急で約1時間半、鳥羽磯部漁協の本所がある鳥羽市は伊勢湾口に近い伊勢志摩国立公園の中央部に位置し、伊勢神宮参拝客の拠点でもあったことで港湾一帯は古くから多くの船が行き交っていた。 2002 年
鳥羽湾
10 月、鳥羽市とその南の志摩郡磯部町に点在していた 22 漁協が広域合併し3年目を迎えた。その中には漁業の中心となっている答志島(とうしじま)をはじめとする5島も含まれるが、水揚げされる市場を持つのは9支所のみと地域によって大きなバラツキが見られる一帯でもあり、この1市1町を漁協経営の中でどうまとめていくかが今後の課題となっている。

本所は観光地の中に

 
漁協(本所)建物

 本所の事務所は三重県漁連のビルにあり、目の前の岸壁には運搬船らしき船は停泊
岡野勝常務
村田典総課長
していたが漁船や市場は見当たらなかった。しかし、海岸線に目をやると派手な飾り 付けをした観光遊覧船やフェリー、港湾工事の大型船、フィッシングなどのレジャー船など様々な船があるのに気づき 「この辺りは船がいろいろと活躍しているんだなあ」と思う。ラッコやジュゴンで有名な『鳥羽水族館』や真珠養殖の先駆者『御木本』の真珠島などもこの海沿いに連なっている。「もともと鳥羽本土には中心となる市場がなくほとんど機能していなかったんですが便がいいので拠点となりました」と村田典総財務課長。岡野勝常務とお二人に各支所の様子や合併後の取り組みなどについて話を聞いた。
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