----- 県初の認定漁協には旨い魚と大規模製氷・冷蔵施設があった(P2)-----
新潟県・新潟漁協
世界一旨いナンバンエビ

ナンバンエビ
   新設の新潟漁協は組合員数 78 名、受託販売取扱高 48 億円、氷供給高 21,000 d、冷凍保管取扱在庫延d数 230 万dの県最大の事業規模を有する漁協。所属漁船は 90 隻で、板曳き網・底曳き網・定置網・刺し網・カニ篭などが行われ、巻網やイカ釣りの県外漁船も水揚げする。池田さんが「新潟沖で獲れるのはプランクトンが違うので世界一旨い」という“ナンバンエビ”(アマエビ)を最初に漁獲したのは新潟で 1962 年。「ボタンエビを獲るつもりで“かけ回し”の試験操業している時に獲れた」そうで、現在は5d未満船の篭・底曳き漁で漁獲されている。昨年は約 380 dの水揚げがあった。

新潟の魚を差別化

 新潟には確かに旨い“地の魚”が水揚げされるが、「県民 150 万人の供給を補うことはできず、多くは県外や海外から搬入されている」のが現実。その中で地元産の魚をどう差別化するか、特産品をどう作り出していくかが課題となっている。市の小戸田さんは、「岩ガキとアカヒゲ(アキアミ)を特産品として商品化したい」と考えている。昨年から沿岸の板曳き網で漁獲されるアカヒゲの塩辛作りを始め料理方法など問題点を調査中で、「漁業者が漁獲から販売まで行うことで消費者の要望がわかるようになる。資源・魚価問題を抱え今までと同じことをやっていたのでは道が開けない。県・市・漁協が一緒になって取り組んでいきたい。課題を拾い上げ取り組みやすい所からやっていきたい」と熱心に話す。

今年度からは旬の魚、生産者の扱い、流通側・生産側の評価などを調査し『新潟の魚』を生み出す基礎資料作りを始めている。


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