タイトル写真提供 : 斉藤 高根氏

プチプチ感で人気急上昇中

 
これが人気急上昇中のウミブドウ ガマと呼ばれる岩礁で囲まれる久高島
沖縄本島の南部東沖に浮かぶ久高島は、神話と伝説の島。琉球の始祖アマミキヨが降臨し、五穀を初めて伝えた神の島といわれ、ノロ制度、イザイホー、ティーダーガーミ(太陽神)祭などの神事を今に残しています。
 そんな民族学的に貴重な島で、ウミブドウ養殖が盛んと知り、沖縄本島の安座真港から高速船に乗りました。約 15分、コバルトブルーの海原を楽しみながらの小さな船旅でした。
 
沖縄本島の安座真港からフェリーだと約20分
ウミブドウは宮古島以南の海域で育つ海藻です。標準和名は「クビレヅタ」。グリーン色の葉状部は、直径1・5〜2ミリの粒が房をなし、そ れがブドウに似ているため、ウミブドウと呼ばれます。生のまま口を含むと、プチプチッとはじける食感が心地よく、別名「グリーンキャビア」。市場に出回るウミブドウは、ほとんどが沖縄産の養殖ものです。
  周囲7・8キロ。小さな久高島で、ウミブドウの養殖場が4軒。
神話と伝説の島は古くからの石垣が残る
お訪ねしたのは 、知念漁協組合員の内間豊三さん。パヤオ(浮魚礁)漁で30年間マグロやソデイカを追っていましたが、3年前に愛船を売却。その代金を養殖施設に投じ、不退転の決意でウミブドウ養殖を始めたとかねてから耳にしていました。

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プチプチ感で人気急上昇中
陸上のビニールハウスで養殖
45〜50日間隔で収穫
ポン酢で弾力を楽しむ

取材:野村祐三