陸上のビニールハウスで養殖

知念漁協組合員の内間豊三さん
 内間さんはウミブドウの収穫中でした。
「ウミブドウ養殖を始めると言ったら、女房は反対しましたね。でも、安定収入が得られる養殖は魅力的ですからね。私には迷いがありませんでしたよ。ところが、1年目に育てるのに失敗して、あのときは前途多難だとしみじみ思いました。粒がしぼんでしまい、返品が相次いだんですよ」
 先輩に教えを請うと、
大きな水槽に板を渡して収穫
しぼんだ原因は脱水方法にあることがわかりました。そこで全自動洗濯機の脱水機能を利用するなど自分なりの改良を重ね、2年目からは弾力ある粒を育てられるようになったそうです。
 内間さんのウミブドウ養殖場は、海岸に近い陸上にあります。大きなビニールハウス(トマト栽培のビニールハウスを想像してください)の内部に、およそ2×4メートルのコンクリート製の水槽が20ほど並んでいます。
摘み取り作業は楽しそう
この水槽にポンプで引いた海水を循環させ、またエアブローで新鮮な酸素を補給して、ウミブドウを育てています。
「水槽の上部に網をかけてあるでしょう。こうしておくと、網目からウミブドウが芽だけを出して、とても摘みやすいんですよ」
 と内間さんが収穫の手を休めないで教えてくれました。



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陸上のビニールハウスで養殖
45〜50日間隔で収穫
ポン酢で弾力を楽しむ

ビニールハウス内は40度近い。ウミブドウは暖かいのが好きなのだ。