----- 玄海灘に面した話題あふれる新生漁協-----
福岡県糸島漁協

新漁協の構築
組合長 稗田輝男組合長
加布里支所の代表理事でもある稗田輝男組合長は、午後から福岡まで会議に出かけるそうで背広姿で応対してくれた。「合併してまず最初にやったことは共済の推進で、職員全員で加入に回り目標額の5億円を突破した。次に共同出荷体制を整えた。それまでは各支所ごとに業者に依頼して福岡市場まで運んでいたが、漁協所有のトラック2台を有効に使い、集荷して一度に出荷するようにしたことで大幅な経費節減につながった。今年中にはもう1台トラックを増やす予定だ。魚価の出る生産につながるよう本所に活魚水槽や製氷機の設置も検討している。糸島にしかない水産物を作り出したいと考えている」と。また、漁業後継者問題についても「漁師になりたい人のために規則(内規)を緩和することも考えている。姫島ではUターン組の若者が増え若いお嫁さんも来るようになった。町と漁協で後継者のための"漁民アパート"など住宅問題も考えねばと思っている。まだスタートしたばかりだが役職員一丸となって新漁協の構築に取り組みたい」と話してくれた。

養殖業にも取り組む
機械で網を巻き取りながら海苔だけを刈り取ります。
専用ブラシでの牡蠣のごみ削り作業
この辺りは冬場は海が荒れて漁に出れないことが多く、冬の仕事としてノリやカキの養殖も行われている。ノリは、昭和40年代までは共同出荷で生産量も最盛期には600万枚、売上高も1億円以上あったらしいが、今では1家族のみが続けている。一方、カキ養殖は昭和63年にスタートした。"糸島のカキ"は身入りがよく甘味があり、焼いても身が小さくならないのが特徴で、手間をかけ「森のしずく」「広ちゃんガキ」などブランド商品として売り出す努力が重ねられている
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ウニの稚貝が届く
多種多様な漁業

新漁協の構築
養殖業にも取り組む

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