----- HACCP方式を導入した新市場に一元集荷(P8)-----
山口はぎ漁協
婦人部が経営する店
「つばきの館(山口県はぎ漁協 漁協婦人部)」
 
つばきの館
笠山の突端、大島など大小の島々が見渡せる絶好の場所に漁協・婦人部が経営する魚料理店『つばきの館』がある。オープンして7年半になるこの店は地元でも安くて美味しい店として評判だ。当初から責任者として料理などの指導をしているのが青野朝枝さんで、早速、自慢の"つばき定食"を注文した。献立はアマダイ煮付け、サザエご飯、モズク酢、ヒジキ煮物、魚のアラ汁にコーヒーゼリーが付いて1,300円。毎日市場で仕入れる魚介類に加え、野菜類は裏の畑で栽培した物、ゼリーは前浜の岩場で採ったテングサ使用とうれしい食材ばかりだ。「ヒジキやテングサは10〜4月に潮と凪の時間をみて獲ったものを貯蔵している」という話を聞き感心する。
「魚の煮付けは味付けがむずかしい」ので、青野さんは若い部員に醤油・酒・砂糖などの加減を伝えるとともに料理のマニュアル作りも始めている。
つばき定食

 "さしみ定食"はヒラマサ・サザエ・イカなどが自家栽培のツマ野菜に盛られ1,300円。ほかに秘伝のタレを付けて焼いた"焼きイカ"もお勧めだ。客単価は2,000円で、2〜3月の椿祭りの時期は1日に200〜300人の来客があるというからすごい。お付き合いいただいた藤田由紀子副部長と事務局の宮木英子さんに経営上のことを聞くと、「年間売上げ3,000万円が目標なんですが…」ということだった。食事もさることながら、つばきの館のもう一つの素晴らしさは島々が浮かぶ美しい海の景色を居ながらに観賞できることだ。部員の中から従業員を募集し、常時4〜5名で料理・接客に当たっている。
 婦人部ではこのほか、萩市からの委託を受け『老人の憩いの家』に月1回の"ほのぼのデイサービス"を行うなど地域の期待を受けて活動を続けている。

-8-
戻る
CONTENT
2番セリが始まる
アマダイの出漁準備
婦人部が経営する店

つばきの館の外庭