-----若者・漁船が溢れる元気で魅力的な島(P4)-----
兵庫県・坊勢漁協
漁獲物は運搬船で本土の荷捌場へ
 夕方4時、小型底曳き漁船(4.9d)が帰港するというので水揚げ場に案内してもらった。坊勢には市場はなく、各船が水揚げした魚は漁協の運搬船『第10ふじなみ(鮮魚)』『第11ふじなみ(活魚)』で、平成5年に完成した姫路市にある“妻鹿(めが)荷捌場”に運ばれ入札が行われる。また、産地仲買人が自社船で岡山〜神戸間の漁港に運ぶ場合もあるそうだ。
荷捌台船

沖からは次々と底曳き漁船が帰港し水揚げの順番待ちをしている。魚は“荷捌台船”という浮き桟橋みたいな船の上で計量や箱詰めなどを終え、隣に接岸している運搬船に積み込まれる。シャコ・メイタガレイ・アカシタヒラメ・コブトエビ・シラサエビなどが主流で、サワラ・フグ・コチ・ユベなども見られた。「シタビラメは今が旬で、アカシタヒラメは身が軟らかく刺身用で、セジタ(黒いシタヒラメ)はムニエル用ですね」と上西さんが説明してくれた。
カンドガレイ
水揚げ作業場の上に白っぽいカレイのような魚がいっぱい吊るされているのが見えたので登ってみた。そこは“ガンドガレイ”の干物を干している場所になっていて、周囲にはカラスなど鳥よけの網が張り巡らされ大型の扇風機が回っていた。干物がこんなに旨そうな匂いがするとは…と思ったら、「島の名物みやげで高級干物です。ダシなんか取ったら最高に旨いです」と上西さん。本当に上等の干物ができ上がることだろう。


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