タイトル写真提供 : 斉藤 高根氏



多田良西浜の隠れた名産

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大房岬に抱えられる多田良西浜。
  房総半島の南端近くに多田良西浜という小さな集落があります。浜から眺める海原は大房岬に抱えられているため、まるで水溜まりのように凪いでいる日が多く、また気候温暖なこともあって、ぼくの大好きな浜の一つです。砂浜には十数隻の小さな漁船がつながれ、四季を通してアジやタコ、イセエビなどの漁が盛んです。漁獲される海の幸はいずれも美味ですが、なかでも春のオッパワカメは見逃すことができません。これを味わいたくて、わざわざ多田良西浜まで足を伸ばす人もめずらしくないほどです。


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漁師兼民宿の主の酒井安司さん。

  「オッパワカメはほかのワカメにくらべると葉が広いことから、こう呼ばれるのだと思う。香りがとてもよくて、やわらかいけど歯ごたえがある。ここらの人はこれを食べたら、ほかのワカメは食べられんというほど人気がある。だから値段も高いよ」と教えてくれたのは、オッパワカメ漁の支度に忙しい酒井安司さん。富浦町漁業協同組合に所属する組合員であり、また民宿「げんべい」の主でもあります。

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多田良西浜の隠れた名産
漁は2月初めから4月半ばまで
風味豊かな味噌汁にほれぼれ
オッパワカメの漁師料理