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ブリ ブリ食ばなし

食材としてのブリ
ブリ写真 ハマチ、ワラサ、ブリなど成長によって名前を変えることから「出世魚」と呼ばれるブリ。昔から縁起のいい魚として珍重され、富山県から関西地方にかけては、お正月にかかせない食材である。旬である冬にとれるブリは「寒ブリ」と呼ばれておいしさも一層増し、特に富山湾産の天然のブリが有名。天然物はアミノ酸によって形成されるうま味成分が多く含まれ、養殖物は、天然物より脂質が倍以上高いのが特徴。日本人が一年間に食べるブリの量は年間でおよそ20万トン前後。

「養殖物のおはなし」
 
日本はブリ養殖が盛んに行われ、近年では14〜17万トンを安定的に生産し、漁船漁業とあわせたブリの生産量の約7割が養殖でまかなわれている。
 昨今では、潮の流れの速い沖合や広い生簀で飼うことで運動量を増やしたり、生け簀に入れる魚の数を従来より少なくして魚のストレスを減少させ、病気に負けない無投薬・減投薬の生産に取り組む漁業者が増え、天然物に勝るとも劣らない身質のブリも多く生産されている。(なお、水産用医薬品を投薬された魚は、法律で定められた一定の休薬期間を経てからの出荷が義務づけられている。
 また、平成11年に、過密養殖や過剰な餌投与による漁場環境汚染を防止し、健康な魚を生産することを目的とした「持続的養殖生産確保法」が制定され、各地域で生産者自らが「漁場改善計画」を作って、良好な漁場環境で安心・安全な水産物の供給に努力している。現在、生産者価格は昨年より3〜4割程度安くなってしまっているので、おいしい養殖ブリをたくさん食べていただきたい。




旬と産地

ブリの分布 この時期が最高!→ 12月 〜1月
旬は冬。寒ブリの旬は富山湾あたりでは12月、能登半島以南だと1月。
北海道から九州まで、日本沿岸に分布している。
沿岸を回遊しながら小魚を食べ、春から夏に向かって北上し、秋から冬は南下。
国内生産は天然物と養殖物の2種類がある。

天然物の生産地トップ3 (平成12年度)
1)岩手県
2)長崎道
3)島根県
養殖物の生産地トップ3 (平成12年度)
1)鹿児島県
2)愛媛道
3)大分県



栄養〜ブリに多く含まれる栄養と効能〜
栄養素
EPA(エイコサペンタエン酸)
DHA(ドコサヘキサエン酸)
タウリン
ビタミンB1、B2
POA(パルミトオレイン酸)





〜これに効く!〜
コレステロールの代謝を促す。
肝臓の強化。
脚気(かっけ)や炎症の予防。
脳の血管に栄養を補給する。
血管を丈夫にする。



漁師直伝!おいしいブリの見分け方
<一尾まるごとを選ぶとき>
身がしまって尻尾がピーンとしているもの。
背の青い部分、黄色の縞がはっきりしている。
腹が白いもの。

<切り身を選ぶとき>
血合いが濃いもの。
白身の肉が光っているもの。
パックに水がたまっていないもの。



ブリの漁法
定置網漁
刺し網(さしあみ)漁
一本つり漁
まき網漁(主にイナダ等の小型魚が多い)




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