----- 沿岸線62kmの7漁協が一致団結(P6)-----
福島県・いわき市漁協
婦人部の活動
 
高木ヤイ婦人部長
婦人部長の高木ヤイさんのご自宅にお邪魔した。高木さんは福島県漁協婦人部連絡協議会の会長や全国女性部の理事でもあり、40年以上も漁協婦人部の活動を続けている。また、10年前に亡くなったご主人のあとを継ぎ、18d型底曳き漁船の船主でもある。それら長年の功績が称えられ、平成7年の春には『勲五等瑞宝章』を受章している。
 「ホッキ貝は昭和20年に嫁いだ時には大量に獲れていたけど、その後一時期獲れなくなったこともあり14〜15年前から再び獲れはじめた」そうだ。「アンコウ鍋は昔、"どぶ汁"と言われアンコウとダイコンだけで作っていた。昔は価値のない魚で、この辺では戦時中のひもじさをアンコウで補っていた」と言う。昨日の港まつりでは、一釜35食分のホッキめしを5回炊いたということで、35食分の材料を教えてくれた。
【ホッキ飯】材料(35食分)
 ・ホッキ貝(殻つきで)6.5キロ
 ・うるち米3升。
 ・もち米5合。
調味料
麺つゆ2.8カップ。酒2カップ。みりん0.8カップ。塩大さじ1杯。化学調味料小さじ半分。
作り方
@ ホッキ貝は調味料が沸騰してから入れ、短時間でちょっと赤くなったら火を止めザルにあけておく。
A ホッキ貝と煮汁は別にする。
B ご飯を炊くときに煮汁を入れる。
C ご飯が炊き上がり、保温になってからホッキ貝を入れる。

※ホッキ貝が少ないと味が出ないので多めにするのがコツ。

【アンコウ鍋】材料
 ・アンコウ
 ・野菜 (ダイコン、白菜、長ネギ、エノキダケ、シイタケ、春菊)
 ・豆腐
調味料 出し昆布。味噌。
作り方
@ アンコウはブツ切りにし、肝を小さく切り鍋でよくいりつけ味噌を加える。
A 鍋に昆布出し汁を入れ、煮えにくい野菜を入れてから魚を入れ煮込む。

高木さんは魚食普及の一環として"土地の伝統料理の講習会も行っている。「サンマつみれ汁」「メヒカリの唐揚げ」「アンコウのとも酢あえ」など。
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