----- 国内有数の周年リゾート地をバックに近海・沿岸漁業(P2)-----
静岡県・伊東市漁協
漁船と遊漁船
根崎梓組合長
 本所に顔を揃えて下さった根崎梓組合長、北村富雄専務、木部裕正常務に話を聞くことができた。まず、漁業と遊漁の関係については、「漁業者が漁業で生計を立てられなくなり観光とレジャーに転換した。組合員の中には漁がひまな時に副業的にやる者と遊漁一本だけの者の二通りあったが、昭和50年代(1975〜1985年)にはどちらかはっきりせざるを得なくなり、当時はバブル旋風に乗りレジャーに専業する方が優先していた。だが、ここ数年は漁業者の方がいいようだ」と。今では漁船と釣り船などレジャー船とでは船の造りが違うため兼業というわけにはいかず、釣り船(5〜19d型)などは建造費も高く不況下での事業経営は厳しいようだ。そのほか、伊東市漁協の大きな柱として『ダイビング事業』がある。川奈・富戸・八幡野の各支所には漁協直営のダイビングサービス管理事務所があり、平成14年度の利用者数は8万5千人であった。 

天日干しの旨い干物

天日干し
 伊東駅から歩いてくる道すがらアチコチで天日干しをしている干物が目に付いた。リヤカーの上に並べた干物を前に作業をしている婦人に聞くと、「カワハギの“みりん干し”を作っている」と言いながら開いた魚の上にゴマをふっていた。組合長によると、「20年位前には海岸線にアジやムロアジの干し場があったがなくなってしまった。今は乾燥機で1日で仕上がる干物が多くなったが、伊東の干物は2〜3日の天日干しだから味が違う」と言う。市場前の国道沿いにも昔ながらの加工店が建ち並び見るからに旨そうな干物があった。
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