ボッケと呼ばれる魚は標準和名「ケムシカジカ」
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ボッケ漁期の11月、忠助さんを乗せた船外機船はまだ暗いうちに出船した。
  ノリ養殖の作業に忙しい鈴木さんに代わって、叔父の鈴木忠助さんがボッケ網の網上げに出船すると聞き、図々しく同乗させてもらいました。
  午前5時、まだ日が明けきらないうちに、忠助さんが思い切りエンジンを吹かせて出船。さすがに太平洋は波高く、全長5メートルほどの船外機船がまるで木の葉のように舞い踊ります。船底が四六時中ぱたんぱたんと不気味な音をたて、時折おしりがふわっと浮かび上がって、どうにも居心地がよくありません。
 
 
 
 
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荒れる太平洋での網上げ作業は容易ではないが、大好物のボッケ料理を思えば、忠助さんの手さばきもつい早くなる。

  およそ5分でポイントに到着。ボッケ網とはボッケを専門に狙う底刺し網です。刺し網は魚の通り道に帯状の網をさえぎるように張り、魚を網目にからませて取る漁法です。海底に張って底にいる魚を狙うのを底刺し網と呼んでいます。





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11月になると漁師大好物のボッケが浅瀬にやってくる
ボッケと呼ばれる魚は―標準和名「ケムシカジカ」
ボッケ料理の決定版 ― 味噌汁にやみつき!
ボッケのさばき方
ボッケの味噌汁