旧暦の15、16、17日が解禁日

スカリを腰に結びつけて、
いよいよ手さぐり漁へ。


   
手でさぐるから手さぐり漁。
    伊豆半島南端近くの下田市白浜に、一色という海に面した小さな集落があります。ここの沖に向かって長く伸びる磯には、トコブシが多く生息しています。トコブシは通常潜水漁法で漁獲されますが、一色では手さぐり漁が盛んです。手さぐり漁法とは、文字通り磯を手でさぐりながら獲る方法。日本の海岸線で古くから行われてきた伝統漁法です。

「潮が引く旧暦の15、16、17日が手さぐり漁だけの解禁日です」と一色の浜で教えてくれたのは、手さぐり漁を得意とする鈴木容子さん。下田市漁協白浜支所の組合員です。一色にはほかに、船で沖に出て主にサザエやアワビを狙う「面すい」と呼ばれる潜水漁があります。その面すいの解禁日で潮が引く日には、旧暦の15〜17日以外でも手さぐり漁が解禁になるそうです。解禁日を設けて出漁を限定するのは、もちろん資源保護が目的です。


トコブシの多くは岩のすき間の奥に
いる。
石の下に大きなトコブシがいることも。
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CONTENT
トコブシとアワビの見分け方
旧暦の15、16、17日が解禁日
トコブシを手でさぐる
トコブシ料理に大満足