-----日本海を望む海岸線120kmの漁師が一致団結した(P4)-----
鳥取県・鳥取県漁協
スルメイカ漁の広坂さん
 
広坂さん
 『白鯨丸』の広坂長芳さんは、昨年からスルメイカを船上で“沖漬け”したり“活イカ”出荷を試みたりで注目されている。「沖漬けは以前から作っていて近所に配ったりして好評だったので、商品としてお客さんが興味をもってくれるかな…」と考えた。試食販売を行った結果、予想以上の反響があり本格的に取り組むことになったという。醤油・酒・みりんを煮沸させたものを20g入りのポリ容器に入れ漁に出る。漁場は沖合10〜30`で、夕方から早朝にかけて操業するが、「釣り上げたイカがキズつかないよう工夫している。イカは1尾ずつタオルで水分を取り容器にいれていく」。船上で全てを1人でこなすわけだから大変な手間ひまがかかることだろう。「活イカの価格が鮮魚の4〜5倍するのに驚いた」と広坂さん。釣ったイカを活かしたまま持ち帰るには相当な苦労もあるが、その分高く売れ漁家経営の安定につながる。「昨年は漁薄だったが沖漬け・活イカのおかげで前年並みの収入を維持できた。今年の夏は水温が課題だ」と益々研究心を高めている。その広坂さんが「イルカを見た時は漁がない。イカが逃げてしまうから。漁師にはイルカは天敵だ」と言っていた。
 
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スルメイカ漁の広坂さん
小型底引き漁船が入港した
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