----- 日本海を望む海岸線120kmの漁師が一致団結した(P5)-----
 
鳥取県・鳥取県漁協
ソデイカ漁の広岩さん
広岩さん
 『栄進丸』の広岩栄一さんはソデイカ(地元ではアカイカ)の地産地消に取り組んでいる。鳥取県の昨年のソデイカ水揚量は481dで沖縄、兵庫に次ぐ全国第3位だった。「7年前から獲れはじめ唯一資源の伸びている魚種。沖縄は水深400〜500mで獲っているが、ここでは100mで釣っている」。漁法は“樽流し漁”で9〜11月が盛漁期、「対馬暖流とリマン海流がぶつかる鳥取・兵庫の沖合にイカの溜まる場所がある。多いときには1日60尾釣ったこともある」そうだ。ところが豊漁から価格が暴落し、広岩さんたちは「何とかしなくては」と立ち上がった。それが「地元消費を増やせば価格の底支えになる」ということだった。それまでは地元での消費はなく全て他県に出荷されていたが平成14年1月、漁師160名で『鳥取県赤イカ研究会』を創設し、保育園や小学校、福祉施設などで試食会や料理教室を開き普及に務めた。その努力が実り学校給食の食材として見直されることになった。地元消費の伸びで一時は`100円にまで下がった価格は`300円まで持ち直している。
 ソデイカは1尾が3〜5sあり(中には15sの大物も)、サク状に加工されて売られている。「肉厚なのでステーキなど今の食生活に合っているのでは」と広岩さん。今後は旅館組合や飲食関係にもPRしていく予定だ。
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ソデイカ漁の広岩さん
小型底引き漁船が入港した
海鮮市場“かろいち・かにっこ館”
婦人部と土地の料理
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