----- 海女の歴史が息づく奥能登に冬の日本海漁業があった(P8)-----
 
石川県・輪島市漁協
女性部と地元の料理
 
新木順子さん
女性部長の新木(しんき)順子さんは輪島市議会の唯一の女性議員でもある。“わかしお洗剤”の販売はずっと売上げトップを維持しPRに務めている。「海浜清掃で浜もきれいになった。海難遺児募金は40年続いている」と言う。秋に開催される年1回の農林漁業祭では魚食普及にも一役かう。「女性部は組合員に関係なく町単位で入ってもらっている。他に女性の団体はないので活動も一本化されまとまっている」そうだ。新木さんの快い指導力が女性部を引っ張っているのかもしれない。県・市・漁協の文化活動の一環で「輪島の特産品を作ろう」ということから加工品“カジメの佃煮”を考案した。カジメは「海が荒れると岸に打ち寄せられる」1〜4月しか獲れない海藻だ。朝市でもカジメが並んでいた。

料理紹介


【カジメのとろろ汁】
@ メギス・コダイなどの魚をミンチにし“つみれ”にする。
A 鍋を沸騰させ1口大のつみれを入れる。
B 味噌・醤油で味付けする。
C きざみカジメを器に入れ、上からAをかける。
   〈茶色のカジメが緑色に変化しドロドロのねばりが出る〉


【魚のトコトコ煮】    船上で獲りたての魚をすぐに食べる料理
@ 獲りたての魚(青物が1番美味しい)を刺身にする。
A 鍋を沸騰させネギ・ニンイク・生ショウガ・イシル(魚原料の醤油)を入れる。
B 魚・野菜を鍋につけシャブシャブ風にして食べる。


※ この他、この辺りでは「アワビを醤油につけて食べる」習慣はないそうで、「アワビのワタを潰して酢味噌に合わせた物」をつけて食べるそうだ。
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ハマチが好漁で高値出る
セリには朝市の出店女性陣が
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