----- 三陸漁場を背景に養殖業が注目される志津川湾(P2)-----
宮城県・志津川漁協

釣り客から協力金を

 漁船漁業では主にサバ・タラ・イカ・タコ・カレイ・エビ類、ツブ貝などが水揚げされているが、「根付きの魚が減っている」という。このため、隣の歌津町と水産資源の増殖と保護管理を目的に『水産資源増殖管理推進協議会』を設け、ヒラメ・ホシガレイ・クロソイ・アワビなどの放流を実施している。この会には地域の遊魚部会も会員になっていて、釣り客などにも協力を求め、1999年から釣り客1人につき200円の協力金を徴収している。「稚魚は県の水産試験場と日栽協・宮古事業場から提供してもらうが、陸上で2ヵ月間中間育成するための費用負担が大きい」らしい。

養殖カキはトレーサビリティー実証試験に

 
養殖ガキの水揚げ作業
韓国産のカキが宮城産と偽って販売された事件は、志津川漁協にとっては大迷惑の出来事だった。芳賀専務は、「産地はちゃんとやっているのに流通過程で混入され残念だ」と語った後、「このたび農水省が実施するトレーサビリティーシステムの実証試験に、水産物では日本で初めての試みが志津川漁協で生産される“カキ”で行われることになった」こと、「先にホテル・オークラで開催された“宮城の新米試食会”に、副食として志津川のカキを使いたいとの依頼があり、提供したところ美味しいとお褒めをいただいた」と、志津川産カキの生産・品質管理・出荷体制などについて説明してくれた。
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養殖カキはトレーサビリティー
実証試験に




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